口腔がんについて③(口腔外科)『貝塚・岸和田・泉佐野・熊取で安心できる歯医者ならやまぐち歯科』
本日は口腔がんの進行分類とそのシビアな面についてお話いたします。
・口腔がんの進行段階(5段階)
T1 2cm以下
T2 Early T2 2~3cm 部分切除ですむ場合が多い(治療費70~80万円)
Late T2 3~4cm
T3 4cmを超えるもの
T4 隣接組織へ浸潤したもの 切除+皮弁による再建(治療費300万円)
救命率は大幅に低下、再発・転移の可能性も高い
※手術で口腔内外の組織を大きく切除した結果、術後の食事や会話などの機能、整容性の回復はかなり難しくなり、QOLが大きく損なわれる(生活の質の低下)
進行がんの場合手術だけでなく、放射線治療や化学療法などで長期間の入院を強いられるため退職を余儀なくされることもある
外見が大きく変わることにより心理的障壁をかかえてしまい、社会復帰が難しくなった結果抑うつ状態となり、最悪自ら命を絶つようなことがある
(世界的にみても、口腔がんは自殺率が非常に高い)
・口腔がんの診断の難しさ
視診できないこともある
初発症状があいまいである
専門医でも生検を行わないと確定診断できないことも少なくない
舌痛症と以前に診断済みのこともある
・口腔ケアの重要さ
口腔衛生の悪い患者さんに抗がん剤や放射線治療を行った場合、副作用である口内炎は重篤となり、免疫が低下して様々な感染症を発症した結果がん治療は中断され、命を救う手立てがなくなってしまう
やはり、お口の中の問題であるため口腔ケアにより清潔に保つことにこしたことはありません。
当院もがん患者さんの医科連携を実施しております。
術前術後などの周術期管理を行います。
まずは予防のための定期検診にて早期発見・早期治療をお勧めいたします。
「大阪 貝塚市 岸和田市 泉佐野市 熊取町 やまぐち歯科のオフィシャルサイト」